マクラーレン・グループ会長兼最高経営責任者(CEO)のロン・デニスは、即座に、または来週早々にも現ポジションを失う可能性が高くなった。

■株主構成

この2年間、取締役会で権力争いが繰り広げられてきた。現在の株主構成は、ロン・デニス25%、TAGグループ代表で共同オーナーのマンスール・オジェが25%、そしてバーレーン王室の投資ファンド、マムタラカト社が50%を保有している。

■権力争い

グループ内で、自身のポジションを守り、より権力を強めようとしたロン・デニスは、両株主から株を買い取って50%以上の株式を確保しようと、中国の投資グループから資金調達を試みたが、資金調達は失敗に終わっていた。このクーデターともいえる動きに対して両株主は先月、ロン・デニスとは2017年以降、契約更新をしないと語っていた。

ロン・デニスは自分のポジションを守るべく、2つ目の中国コンソーシアムから16.5億ポンド(2,218億円)を資金調達したというが、オジェとマムタラカト社は、ロン・デニスが支配することを嫌い、株式を売却しないことを決めた。

ロン・デニスの現ポジションの契約は2017年1月で契約満了となるが、オジェとマムタラカト社は即座にロン・デニスを停職にし、即座に権力を奪いたいと思っている。

■高等裁判所でも失敗

一方のロン・デニスは金曜日、停職への動きに対して差止請求を高等裁判所に提出したものの、高等裁判所はそのような行為を拒んだ。

これにより、オジェとマムタラカト社は即座にロン・デニスを停職すると見られており、来週中にもロン・デニスが失職する可能性が高まった。

■1981年から続いてきたロン・デニス体制

69歳になるロン・デニスは、1981年からマクラーレンを率いており、ニキ・ラウダ、アラン・プロスト、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネン、ルイス・ハミルトンなどのドライバータイトルと7回のコンストラクタータイトルを獲得してきた。

しかし、近年は成績に苦しんでおり、ホンダとのパートナーシップを開始した2015年は年間ランキング9位に終わっている。

2016年は年間ランキング6位につけているが、オジェとマムタラカト社の両株主は、デニスの方向性を懸念している。その懸念事項の一つとして、2013年にボーダフォンを失った後、メインスポンサー不在が続いていることが挙げられている。