カレンダーで唯一のナイトレースに向け、ヨーロッパ時間と同じ生活リズムを維持するため、いつもであればトラックを離れるような時間になってからジャンカルロ・フィジケラはメディアの前に登場し、このように語った。

「今は自信が深まっているし、リラックスできているよ。モンツァは僕にとって、厳しい週末だった。金曜(11日)に初めてコックピットへ入ったときには、緊張していたし、興奮もしていたからね。でも、レースを走りきって、シミュレーターも使い、バイラノで空力テストも行ったことで、今では楽な気分になっているよ。僕の好きなサーキットだから、今週末を楽しみにしていた。ここでは大きなダウンフォースをつけて走ることになるけど、僕にとっては、そのほうがクルマへの自信を深められるんだよ。早く走り始めたい」

新しいクルマ、新しいチームへ慣れることに加え、モンツァでのフィジケラはKERS(運動エネルギー回生システム)も初体験していた。

「KERSには慣れるのが難しかったよ。でも先週にシミュレーターで練習することができたんだ。モンツァでは、KERSの操作に集中していたから、1周あたりコンマ数秒は失っていたと思う。でも、これからはもっと楽に使えると思うよ。このトラックではKERSが有利になると思うけど、どうなるかな? 重量配分も最適にする必要があるからね。僕たちはF60の開発を終わらせて、来年のクルマに集中しているけど、シミュレーションではいい結果が出ているんだ。バレンシアではキミ(ライコネン)が高い競争力を見せていたし、ここでも同じようなレベルのダウンフォースで走るから、きっといいレースを見せられると思うよ。今週末の僕の目標は、予選でトップ10に入って、レースではポイントを獲得すること。そして、できるだけキミに近い位置でフィニッシュすることだね」

またフィジケラは、2010年へ向けた自身の状況について、次のように説明した。

「来年は、サードドライバーとしてチームと契約を結んでいる。でも、もし僕をレースドライバーにしたいと思うチームがあるなら、それを実現できるかフェラーリと話し合うことになるね。レースはしたいけど、新しいチームで再スタートしたいかどうか、まだ自分でも分からない。でも、もしいいチームだったら、断る理由はないでしょ? まあ、フェラーリがどんな決断をするのか、それ次第だね」

そして最後に、スクーデリア・フェラーリ・マールボロで働くものが手にする最高の特権、フェラーリのロードカーに乗る機会を得たのか聞かれると、笑いながら次のように答えた。

「まだだよ。でも、昔は360モデナを持っていたから、今度は新しいのを手に入れられるかもね!」