Q:AT&Tウィリアムズはヨーロッパラウンドで、1戦を除き全戦でポイントを獲得しました。このようなチームのパフォーマンスには満足されていますか?
サム・マイケル(以下、マイケル):われわれは、非常に一貫しており、多くのポイントを獲得できた。唯一ポイントを獲得できなかったのはモンツァだが、あそこではクルマの競争力が足りなかった。しかし、われわれは空気抵抗を減らした仕様に大きな力を注いでいなかったので、これは予想されたことだ。われわれは、カレンダーの90%を占める、ダウンフォースの大きなトラックへ向けた開発に集中したが、その決断が前回のレースを犠牲にしてしまった。だが、一番近いライバルに選手権での順位を奪われていない。

Q:チームにとって、ヨーロッパラウンドで最高のレースはどのグランプリですか?
マイケル:イタリア以外は、すべてがかなりいいレースだった。その中でも特に、ニコ(ロズベルグ)が4位でフィニッシュしたドイツとハンガリーは素晴らしかった。だが、シルバーストン、バレンシアもいいレースだったと言える。

Q:今年のニコの活躍には、感銘を受けているのではないですか?
マイケル:彼はいい仕事をしており、素晴らしい走りを見せている。今シーズンは、彼がチームで走り始めた2006年以来、最高のシーズンだ。彼は、自分が才能にあふれたドライバーであることを証明し、チーム内での地位を自ら勝ち取っている。

Q:今シーズンの一貴(中嶋一貴)は、どのような仕事をこなしてきましたか?
マイケル:今年は彼にとって、不満がつのる1年になっている。彼は2008年よりもいい働きをしているが、いまだにポイントを獲得していないんだ。彼は何ポイントか獲得してもおかしくなかった。もし彼がニコの半分でもポイントを獲得していれば、われわれはコンストラクターズ選手権でもっと上の順位にいただろう。しかし、今年のF1は非常に接近した戦いになっており、予選でニコと一貴の間にある0.3秒という差が、昨年よりも一貴を後ろのグリッドへ追いやってしまっている。

Q:今週末のシンガポールGPでは、チームに何を期待できますか?
マイケル:シンガポールでは、F1が再び最大限のダウンフォースで走ることになる。FW31は、このようなタイプのサーキットで強さを見せているので、今回もポイントを獲得できることを願っている。

Q:チームが2010年に搭載するエンジンについて、メディアではさまざまな報道がされています。この件について話せることはありますか?
マイケル:2.4リッターのV8エンジンになるとしか言えないさ! パワーと重量という面では、グリッド上の全エンジンが似たようなものになっているが、来年は給油が禁止になるので、燃費の重要度が増すことになる。すぐに計画を発表できるようにしたいと思っている。

Q:チームは2010年に向けてKERS(運動エネルギー回生システム)の開発を続けていきますか?
マイケル:われわれはKERSの使用を全面的に支持しており、これまでも支持してきた。F1が将来に直面するであろう環境や持続性の問題を考えれば、KERSはF1にとって前向きな一歩となる。来年のレギュレーションでは使用が認められているので、FW32に搭載することを視野に入れながら、開発を進めていく。